米国のスコット・ベッセント財務長官は、ニューヨークで中国の何立峰副首相と会談を行い、国家安全保障に関わる重大な人工知能(AI)インシデントが発生した際に両国間で迅速に通報・情報共有を行う「相互通報メカニズム(AIインシデント・ホットライン)」の新設を正式提案したことを明らかにしました。
近年、自律型AIエージェントの暴走による企業侵入や、自律型マルウェアによる重要インフラ攻撃といったインシデントが多発しており、これらを国家主導のサイバー攻撃と誤認して軍事衝突へとエスカレーションするリスクが国際社会で深刻視されていました。
本提案は、不透明な状況下での偶発的な衝突を防ぐため、両国政府およびAI安全機関(AISI)間で直通の緊急通信ラインを構築し、モデルの異常動作や未認可のエージェント活動を迅速に共有する枠組みを目指すものです。
9月24日にワシントンで開催が予定されている米中首脳会談(トランプ大統領と習近平国家主席)において、二国間協力の最重要合意項目として議論される見込みであり、米中ハイテク対立が続く中でも「AI暴走防止」が共通の安全保障課題として認識された歴史的な外交的一歩として注目されています(一次ソース:米国財務省公式プレスリリース)。
