米エネルギー省(DOE)は、AIデータセンターの急激な電力需要拡大に対応するため、原子力発電所、地熱発電、小型モジュール炉(SMR)などの大容量クリーン電源を送電網へ接続する認可手続きを大幅に迅速化する新イニシアチブ「Fast-Track Grid Interconnect」を発表しました。
現在、米国では送電網への新規発電所接続(インターコネクション)の申請が殺到しており、審査と環境アセスメントの完了までに平均して4年から7年という長期の待機列(インターコネクション・キュー)が発生していました。これが大手テック企業による次世代データセンターの建設・稼働における最大のボトルネックとなっていました。
今回の改革案では、24時間365日の連続給電が可能なベースロード電源や、データセンターに直結する専用マイクログリッド計画に対し、連邦政府による優先審査枠(Fast-Track)を新設。系統安定性シミュレーションにAIを活用することで、認可期間を従来の数年からわずか数ヶ月へと短縮することを目指します。
国家の競争力を左右するAI開発において、半導体調達以上に「電力と送電インフラの確保」が決定的な勝敗要因となる中、連邦政府が電力行政の規制緩和に本腰を入れた象徴的な施策となります(一次ソース:U.S. Department of Energy Official Announcements)。
