配信日: 2026-10-17 法規制重要度: ★★★★★ 読了目安: 約2分

米金融大手シュワブ、資金移動試みる外部自律AIを全面遮断

REPORTED BY BNF AI NEWS EDITORIAL DESKSPECIAL DISPATCH
米金融大手シュワブ、資金移動試みる外部自律AIを全面遮断

この記事の要点(3行ダイジェスト)

  • 米証券・資産運用大手のチャールズ・シュワブが、顧客に代わって口座ログインや資金移動を試みるサードパーティ製の自律型AIエージェントを全面遮断。
  • Metaの「Muse」などブラウザを自動操作する外部エージェントの普及に対し、誤送金や不正取引のリスクから顧客資産を保護する措置。
  • 外部の自律AIを厳格に拒絶する一方、自社のセキュアな統制下で稼働する独自AIアシスタント「Charley」による支援へ一本化。

米国の証券・資産運用大手であるCharles Schwab(チャールズ・シュワブ)は2026年10月、の「Muse」をはじめとするサードパーティ製の外部が、顧客の委任を受けて口座へアクセスし資金移動や証券取引を実行しようとする通信を全面的に遮断(ブロック)していることを明らかにしました。

近年、ユーザーの画面を認識してブラウザやアプリを自動操作するコンピュータ操作型(Computer-Using)の自律エージェントが急速に普及しており、「自分の口座から別の高金利口座へ資金を移しておいて」といった自然言語の指示だけで金融手続きを代行させる使い方が広がりつつありました。

しかし金融機関の視点からは、アクセスしてくる通信が「正規の顧客から委任されたAI」なのか「悪意ある攻撃者のボット」なのかを技術的に判別することが極めて困難であり、さらにAIの(幻覚)やプロンプトインジェクション攻撃によって意図しない巨額送金や誤発注が引き起こされた際の法的責任の所在が曖昧であるという深刻な問題が存在していました。

こうしたリスクを受け、チャールズ・シュワブのデジタル部門責任者は、顧客の資産安全性を最優先するため外部の自律型エージェントによる自動ログインおよび資金移動の試みを検知・遮断する防衛措置を講じたと説明しています。

一方で同社は、自社の厳格なセキュリティ境界と監査ログの統制下で稼働する独自のアシスタント「Charley(チャーリー)」を展開しており、口座データの分析や定常手続きの支援を自社製AIに限定して提供する方針を明確にしました。金融業界において「外部の野良は遮断し、自社統制下のAIのみを許可する」という新たなセキュリティ原則が急速に定着しつつあります(一次ソース:Charles Schwab 公式発表)。

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朝刊ラジオ・解説アーカイブ (2026.10.13配信)