詳細・ビジネスへの影響
中国・上海で開催されている世界最大級のAI国際会議「世界人工知能大会(WAIC 2026)」において、世界29ヶ国が参画する新たな国際AI協力推進団体「世界AI協力機構(WAICO: World AI Cooperation Organization)」の設立が正式に発表されました(一次ソース:世界人工知能大会(WAIC)公式ウェブサイト)。
「WAICO」は、AIの急速な進化がもたらす社会的リスクに対処し、安全で責任あるAIの発展をグローバル規模で共同推進することを目的としています。加盟する29ヶ国は、AIの安全性評価テストの共通規格化、各国の倫理的指針の調和、さらに医療や環境などの公共分野におけるAI活用モデルの共同開発に加え、発展途上国(グローバルサウス)に対するAIインフラと教育トレーニングの支援を行うことで合意しました。
米中間のテックデカップリング(技術分断)や輸出制限が激化するなかで、新興国や開発途上国を含む多国間の協力枠組みが中国主導のテックイベントで結成されたことは、今後のAIガバナンスの主導権争いにおいても極めて重要な意味を持ちます。グローバル展開するAI関連企業にとって、今後のセキュリティ基準やデータ共有のコンプライアンス設計に関わる新たな国際的調整の場となる見通しです。
