米国の有力全国紙「USA Today」および傘下に数百の地方紙網を抱える大手メディア企業USA Today Co.(Gannettグループ)は、自社の報道記事が無断でAIモデルの学習データとして複製・利用されたとして、米OpenAIを相手取る著作権侵害訴訟を連邦地方裁判所に提起しました。
訴状によると、OpenAIはChatGPTおよびGPTシリーズの開発において、原告側が多額の取材費用とジャーナリストを投じて制作した数十万件に上る独自記事を無断でスクレイピングし、商業モデルの学習に使用したと主張しています。
原告側は、著作権侵害に対する法定損害賠償や不当利得の返還として、総額2億5000万ドル(約375億円)の支払いを求めています。
さらに、許諾を得ていない過去記事データのモデルからの完全除去(機械学習アンラーニング)および将来の無断クロールの永久差し止めを命令するよう裁判所に要請しました。
OpenAIは大手パブリッシャーとの正規ライセンス契約を締結する一方で、提携に至らないメディア各社からの集団訴訟や単独提訴が後を絶ちません。
ニューヨーク・タイムズ紙による先駆的な提訴に続き、全米に広大な取材網を持つUSA Todayが巨額訴訟に踏み切ったことで、メディア業界とフロンティアAI各社によるデータ利権闘争は新たな激化局面を迎えています。
生成AIの進化を支える知財エコシステムにおいて、公正な利用(フェアユース)の司法判断がどこまで認められるかが再び厳しく問われます(一次ソース:USA Today Official Statement / Gannett Newsroom)。
