中国のAIユニコーン企業Moonshot AI(月之暗面)は2026年10月24日、総パラメータ数2兆8000億(推論時の有効パラメータ数1040億)のMixture-of-Experts(MoE)アーキテクチャを採用した次世代フラッグシップモデル「Kimi K3.1 Pro」を正式に発表しました。
最大100万トークンの長大なコンテキスト窓を備える同モデルは、コマンドライン環境での複雑な自律作業能力を測定するベンチマーク「Terminal-Bench 4.0」において65.7%という極めて高いスコアを達成しました。従来の強みであった長文読解やコーディングに加え、今回のアップデートでは3Dモデリングやゲームエンジンとの連携、および機関投資家レベルの高度な金融データ分析・リサーチ性能が大幅に引き上げられています。
また安全面での重要な取り組みとして、同モデルの事前学習および強化学習の過程から、攻撃的なサイバー侵入やエクスプロイト開発に関する訓練データを意図的に排除したことが明かされました。直近でAIエージェントによる脆弱性の発掘や自動サイバー攻撃が国際的な問題となるなか、オープンウェイト公開に伴う悪用リスクを根本から抑え込む設計です。
Moonshot AIは、2026年11月4日に「Kimi K3.1 Pro」のモデルの重み(オープンウェイト)を開発者コミュニティへ向けて無償公開する予定です。2.8兆パラメータという超巨大スケールでありながら、有効パラメータを絞ることで実用的な推論コストを維持しており、オープンソースAI陣営の新たな最高峰モデルとして大きな期待を集めています(一次ソース:Moonshot AI 公式サイト)。
