カナダ移民難民審判所(IRB)は、同所が所管するすべての審判部における人工知能の利用を厳格に制限・統制する新規則(プラクティス・ノート)を正式に施行しました。
本規則では、難民認定や移民資格の審査手続きにおいて、生成AIを用いて個人証拠を作成または実質的に改変することが全面的に禁止されました。
禁止対象には、保護申請の基礎陳述書(BOC)をはじめ、宣誓供述書、証人証言録、写真、動画、音声、スクリーンショットなど個人の体験や事実に関わるすべての証拠書類が含まれます。
個人の証拠は申請者本人の直接の記憶と体験に基づくものでなければならず、AIによる文面整形や画像加工によって信憑性が歪められるリスクを徹底排除する狙いがあります。
あわせて、法的主張や翻訳などでAIを利用した場合は、提出書類上でその事実を開示し、実在する人物が判例や内容の正確性を検証したとする署名付き申告書の提出を義務付けました。
司法および準司法機関におけるAIディープフェイクやハルシネーション(架空判例)の混入を未然に防ぐ、世界最高水準の法廷AIガバナンス規則として各国の法曹界からも注目されています(一次ソース:カナダ移民難民審判所(IRB)公式 Practice Notice)。
