ソフトバンク株式会社の子会社で国産大規模言語モデル(LLM)の研究開発を担うSB Intuitions株式会社は、フルスクラッチ開発の日本語LLM「Sarashina」シリーズ初となる推論思考モデル「Sarashina3.2 mini thinking」を発表し、同社の「Sarashinaサービス」無償ベータ版にて提供を開始しました。
同モデルは、質問に対して即座に単語を並べるのではなく、回答を出力する前に内部で多段階の分析や論理検証(思考プロセス)を行うリーズニング設計を採用しています。これにより、従来の軽量モデルでは難しかった複雑な条件が絡み合う日本語の指示追従や、プログラムコードの生成・修正、外部ツール呼び出し(Function Calling)、Web検索を組み合わせた調査タスクの精度が大幅に引き上げられました。
実務での使いやすさも考慮されており、API利用時にはタスクの難易度や求める応答速度に合わせて、思考の深さを「low」「medium」「high」の3段階から柔軟に指定できます。簡単な定型処理は高速に応答させ、深い論理思考が必要な場面ではじっくり考えさせるといったコストと遅延の最適化が可能です。
さらにOpenAI互換のAPIエンドポイントを採用しているため、既存のシステムやAIエージェントの接続先を書き換えるだけで、国内データ主権を満たす国産思考モデルへスムーズに移行できます(一次ソース:SB Intuitions 公式発表)。
