米OpenAIは2026年11月2日(現地時間)、AIモデルが人間の実生活や日常業務における複雑な課題をどの程度実用的に遂行できるかを測定する新しい評価フレームワーク「LifeVal(ライフバル)」を発表しました。
これまでのAIベンチマークは、数学オリンピックの問題や競技プログラミング、専門資格試験といった学術的・抽象的な難問の正答率を競うものが中心でした。これに対しLifeValは、約4,000人を対象とした大規模なアンケートおよび生活時間調査(タイムユース調査)をもとに、人々が日々の暮らしや仕事で実際に負担を感じている実務タスクを体系化して構築されています。
具体的な評価項目には、アレルギーや持病の制限を考慮した1週間分の献立作成と買い物リストの手配、複雑な条件が絡む行政手続きや保険申請のナビゲーション、複数人の予定と予算を調整する旅行・物流計画の立案など、複数のステップと判断を伴う課題が含まれています。
OpenAIの検証では、同社のフロンティアモデル「GPT-6 Astra」がLifeValにおいて平均80.6%の報酬スコアを記録しました。同社は今後、ChatGPTを単なる「会話でアドバイスをくれる相談相手」から、ユーザーの代わりに具体的な実務を完遂する「パーソナルエージェント」へと進化させるための主軸指標としてLifeValを活用していく方針です(一次ソース:OpenAI 公式発表)。
