配信日: 2026-11-01 ビジネス活用重要度: ★★★★★ 読了目安: 約2分

特許庁、審査業務へのAI導入とMCP連携の工程表を公表

REPORTED BY BNF AI NEWS EDITORIAL DESKSPECIAL DISPATCH
特許庁、審査業務へのAI導入とMCP連携の工程表を公表

この記事の要点(3行ダイジェスト)

  • 特許庁が、特許審査や審判などの業務プロセス全体に生成AIとAIエージェントを組み込む「特許庁業務変革ロードマップ(暫定版)」を公表。
  • 先行文献との一致点・相違点の対比表作成や拒絶理由通知書の起案支援にAIを導入し、最終判断は人間の審査官が担う体制を構築。
  • 未公開出願を守る庁内閉域網のオンプレミスAI基盤を整備するほか、民間AIエージェント向けの「MCPサーバー」構築も検討。

特許庁(JPO)は2026年10月30日、特許行政の審査・審判・方式・バックオフィス業務の全般にわたっておよびを本格実装するための具体的な工程表となる「特許庁業務変革ロードマップ(暫定版)」を公表しました。従来の個別ツールの試験検証フェーズから脱却し、業務基盤そのものをAI前提で再設計する方針を打ち出しています。

審査業務においては、AIがすべての判断を代行するのではなく、審査官の認知工程を細分化して補助する「AIワークベンチ」として組み込まれます。具体的には、外国文献への分類コード自動付与や、審査対象の発明と過去の引用文献との「一致点・相違点の対比表」の自動生成、さらには拒絶理由通知書の起案文作成や品質チェックまでをAIが支援し、最終的な判断と責任は必ず人間の審査官が担う仕組みを徹底します。

また、出願公開されたばかりの技術や未公開の機密情報を安全に取り扱うため、インターネットから完全に切り離された庁内閉域網にオンプレミス型のAI基盤サーバーを2026年度中に構築し、2027年度から本格運用を開始する計画です。

さらに注目すべき点として、民間企業や弁理士が使う外部のAIエージェントから特許情報へスムーズに接続できるよう、共通規格「(Model Context Protocol)」を用いたサーバーの構築に向けた調査を2026年度中に実施することも明記されています(一次ソース:特許庁 公式発表)。

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朝刊ラジオ・解説アーカイブ (2026.10.13配信)