米OpenAIは2026年11月、同社のフロンティアモデル「GPT-6 Astra」を活用し、クラウド上のコーディングAIエージェント「Codex」と音声でやり取りできるプッシュ・トゥ・トーク型の小型デスクトップ端末(通称「Codex Pet」)をわずか1週間未満で自律設計した実証成果を公開しました。
同社の研究者であるJustin Lin氏らが主導したこのプロジェクトでは、ノートPCを開かずに開発エージェントの進捗確認や指示出しを行える専用ガジェットの制作を目指しました。初期設計フェーズにおいて人間が直接データを手直しすることなく、GPT-6 Astraが要件定義から外装デザインの造形、内部の3D CAD構造設計までを自律的に完了させています。
さらにAIは、必要な電子部品の選定やプリント基板(PCB)の回路図作成、筐体サイズに合わせた基板上の配線引き回し(トレースルーティング)に加え、小型ディスプレイのUIおよびCodexと通信するファームウェアのコードまでを一貫して生成しました。
生成された設計データは受託製造工場へ送られ、製造上の公差や組み立て制約に関する数回の調整を経たうえで、開始から1カ月以内に実動する試作機(プロトタイプ)が完成しています。ソフトウェア開発にとどまらず、物理的なハードウェア設計や電子回路エンジニアリングの領域でもAIの実用性が急速に高まっていることを示す事例として注目されています(一次ソース:OpenAI 公式発表)。
