倉庫や工場向けの二足歩行型ヒューマノイド(人型ロボット)「Digit(ディジット)」を開発する米Agility Robotics(アジリティ・ロボティクス)は2026年11月5日(現地時間)、米ナスダック市場へ新規上場し、ティッカーシンボル「AGLT」として株式の取引を開始しました。人型ロボットの専業メーカーが米国の株式市場へ上場するのは業界で初めてとなります。
今回の株式上場は、特別買収目的会社(SPAC)であるChurchill Capital Corp XIとの合併完了に伴うもので、機関投資家からの私募増資(PIPE)を含む多額の成長資金が確保されました。これまで未上場スタートアップによる開発競争が続いていたヒューマノイド業界が、公開市場から直接巨額の資本を調達する新たな段階へと足を踏み入れた形です。
同社の主力ロボットである「Digit」は、人間の作業員と同じ通路や棚の配置をそのまま移動してコンテナの積み下ろしや運搬を行えるのが特徴で、すでにAmazonの物流拠点や物流大手GXOロジスティクス、シェフラーなどの現場に商用導入され、数万時間におよぶ実稼働データを蓄積しています。
Agility Roboticsは今回のナスダック上場によって得た資金をもとに、米オレゴン州に構える専用工場「RoboFab」の生産ラインを増強して量産体制を拡大するとともに、フィジカルAI基盤モデルの高度化や安全機能の強化を進め、物流・製造業界における深刻な人手不足の解消を目指すとしています(一次ソース:Agility Robotics 公式発表)。
