株式会社リコーは2026年10月28日、KDDIが推進する「大阪堺データセンター」のAI推論環境において先行パートナーとして参画し、国内データセンター上での生成AIおよび自律型AIエージェントの運用検証を開始したと発表しました。日本の法規制やデータ主権を完全に満たす「ソブリンAI基盤」の実用化に向けた共同の取り組みです。
今回の実証では、リコーが独自に研究開発を進めてきた日本語性能の高い大規模言語モデル(深い思考を行うリーズニングモデルを含む)や、複数の業務システムを跨いで自律的にタスクを遂行するAIエージェント構築技術を、KDDIの高速推論インフラ上に直接実装します。学習から推論、業務データの処理に至るすべての工程を国内の物理拠点内で完結させる設計となっています。
背景には、金融機関や医療機関、製造業、自治体などがAIエージェントを実務へ導入する際、海外事業者のパブリッククラウドへ機微情報を送信することへの強いセキュリティ懸念があります。シャープの旧液晶工場跡地を転用した大阪堺データセンターの電力・冷却基盤とリコーの業務特化型AIを組み合わせることで、機密データを一切国外へ出さずに高度な自律自動化を実現します。
両社は今後、実証で得られた知見をもとに業種別のAIエージェント導入パッケージを体系化し、国内企業のオフィス業務や現場オペレーションの変革を共同で支援していく方針です(一次ソース:リコー 公式ニュースリリース)。
